クラブミッション
人生100年時代と言われて久しいいま、その長い長い時間の中で十人十色・多種多様な幸せを模索する現代において、みんなが一律の幸せを求めるのではなく、それぞれがそれぞれの幸せを見つけることができる“環境(Field)づくり”を目指します。クルベラCFはその一つの選択肢として『スポーツ(サッカー)』をご提案させて頂いております。
また100年という長い時間の中で、スポーツ(サッカー)をプレーすることだけでなく、観たり、教えたり、支えたり、歴史を知ったりと様々なスポーツの楽しみ方を伝えたいと思います。
それぞれの年代で、それぞれの楽しみ方、それぞれの価値観の実現のための具体的なビジョンとして、クルベラでは「フットボール・ライフ・ビジョン」を掲げています。
確かなビジョンのもと、誰もが、どの年代でも、スポーツ(サッカー)を通して、幸せを感じられ(Feel)、満たされる(Fill)、そんな環境(Field)を皆様と一緒に創り上げます。
指導方針
なぜファーマー(農家)なのか、ピンとこない方がほとんどかと思います。
ですが、そこにはクルベラCFのスタッフとしての確固たる指導スタンスへの覚悟が込められています。
クラブ理念の『 (Happiness ) Field 』にはサッカーのフィールドはもちろん、「畑」という意味があります。
そして私たちはそこを耕すファーマー(農家)になるのです。
それは一体どういうことなのか。下記の指導方針に示されている通り、私たちは子どもたちが楽しみながら・自らの力で・積極的にプレーすることのサポートをします。ものすごく要約すると自分の力で行動することが出来るようになってもらいたいのです。
ですが従来のスポーツ指導のように、子どもたちに指示をし、命令することでは子どもたちは大人の「操り人形」にしかなりません。子どもたちには誰に操られることなく、ひとりひとりが自らの頭で考え⇒判断し⇒行動できる一人の『人』になってもらいたいのです。
市場に並ぶ色とりどりの魅力的な野菜や果物、それらの中に一つとして同じものは存在しません。色・艶・大きさ・味・匂い、何一つ同じものはありません。それゆえに、それらすべてが唯一無二の魅力を持っています。
そしてそれらは決して農家の方が切って貼って縫って作り出したものではなく、自ら育ったからこそ多種多様で魅力的な存在なのです。
農家の方は言います「作物ゆうても、野菜や果物は私らには作れん。できることは水をやって、土を耕して、守ってあげることだけなんよ。」
私たちは子どもたちがいつも前向きにチャレンジできる環境(土)を創り、魅力的なトレーニング・学びの経験(水)を提供し、そして私たち大人が子どもたちの純粋な想いを脅かす危険から守ります。そして、そこから子どもたちがひとりひとり、のびのびと魅力的な人間へと育つことをサポートし続けます。子どもたちを操り作り出すことはせず、子どもたちが育つ最高の環境、まさに最高の畑を耕すファーマーに私たちはなるのです。
そのためなら私たちは、晴れの日も雨の日も嵐の日も、努力を怠らず、学び、全力でサポートすることをお約束します。それが私たちクルベラCFスタッフの覚悟です。
子どもたちが楽しい!サッカー(スポーツ)大好き!を感じられることを最も大切にします。
「好きこそものの上手なれ。」子どもたちの成長において何よりも大切な要素はそのもの自体を大好きだと思えるかどうかです。寝食を忘れるほどそのものに没頭できるかどうか。ライバルは野球・水泳・体操ではなく、あえて挙げるとすればSwitchやスマホゲームです。やめなさいといってもやめたくない!それが大好きなものです。
コーチは子どもたちが自ら考え答えを見つけ出す手助けをします。
直接的には答えを教えず、または教えすぎず、事前の綿密なトレーニング計画・グラウンドでの声掛け(ヒント)による対話形式といった方法によって、子どもたちが自ら答えを発見していくプロセスをもってトレーニングは進んでいきます。そのような独自の指導メソッドによって、子どもたちが主体的・能動的にプレーできる環境をつくります。 そうして身につけた自ら考え答えを見つけ出す力を当スクールでは『真の人間力』と呼びます。
子どもたちが積極的にプレーできるように最強のサポーターになります。
大人がミスを「それはミスである」として指摘・指導するのではなく、子どもたちが自分の足で解決に向かえるよう、常に寄り添い背中を押し続けるサポーターとなります。挑戦とは挑むことであり上手くいくことではない。挑戦そのものを後押しし、うまくいってもいかなくてもそこからさらに前進する手助けをします。
子どもたちがサッカーというチームスポーツを通し仲間と協力し合うこと、認め合う こと、真の意味でのリスペクトを体得できる環境を作ります。
年齢(大人-子ども)、技術レベル(うまい子-そうじゃない子)などの定数で測ることなく、お互いを一人の人間として真の意味でリスペクトしあえるように接します。指導方針・スタッフスローガンにもある通り、子どもたちは誰一人同じ人間はいなく、それぞれが魅力的な存在です。サッカーを通してそのようなお互いに認め合える関係を子どもたち・スタッフ・クルベラCFに携わるすべての方で創り上げていきます。
子どもたちの健康と安全・安心を第一に行動します。
すべての活動において、またはそれらを通して子どもたちの健康レベルを促進し、安全・安心な環境を確保することで、サッカーに集中できる環境を作ります。
トレーニングメソッド
クルベラCFではトレーニングの始まりから終わりまで、ほぼすべてのトレーニングにおいて左図の『グローバルメソッド』と呼ばれる指導メソッドが組み込まれ、以下の4つの要素をすべて組み込んだ形で構成されています。
①認知:見ること。知ること。
②分析:認知したものから何が起きているか、この後どうなるかを考える。
③判断:分析した中で自分の取るべき行動、最善の選択肢を選択する。
④実行:実際にやってみる。
サッカーでは常にこの4つのステップ・サイクルが絶え間なく同時並行で行われており、そしてそれらの一つ一つにスピード感が求められます。クルベラCFでは常にこの4ステップを伴ったトレーニングのなかで、子どもたちが自ら見て、考えて、決断して、行動できるようになっていきます。それらを積み重ねることで、子どもたちは本物のサッカープレイヤーとしての個の力だけでなく、『真の人間力』を獲得します。
・・・大事な話・・・
従来の一般的なトレーニングでは最後の「行動」のみにフォーカスされたアナリティック・トレーニングが多くみられました。現代の日本サッカー界でもほとんどのチームでそれに該当するトレーニングを行っているのがみられます。同じことを繰り返し行い、高い精度で再現すること、外部からの刺激を受けず自分の世界のなかで淡々と繰り返すこと。日本人の得意な「職人技」と呼ばれるものです。大前提として、それ自体はとても素晴らしいもので、そのようなトレーニングは適切なタイミングで必要となります。ですが、これらはひとたび状況・世界が変わると全く必要のないものとなってしまいます。ガラケーを素早くタイピングする技術はスマホの登場によって全く必要のないものとなりました。カマを上手に使いこなす弥生人はコンバインのある現代ではほぼ役立たずです。
子どもたちはこれから先の長い人生の中でたくさんの課題や困難にぶち当たるはずです。そしてこれからの時代にどんな困難が待ち構えているか、私たちには想像もできません。
そんな世界で誰かの判断を待ち、思考が停止し、指示待ちの中で生きていくのではなく、
自らの頭で考え、勇気を持って決断し、周りと力を合わせて生きていける人になっていかなくてはいけません。
サッカープレイヤーとしてだけではなく、これからを生きていくうえで、このグローバルメソッドのなかで子どもたちには『真の人間力』を獲得していってもらいたいと思います。